朗読とは、ただ文字を音にする作業ではありません。

内容や背景、世界観を同時に表現する必要があります。

 

これを可能にする表現技術の要が「イントネーション」です。

 

右上がりの矢印

 

朗読におけるイントネーションとは、「抑揚」つまり「音の上がり下がり」のことをさします。

音の、

 

  • 高低
  • 強弱
  • 緩急

 

などの様々な音の変化をひっくるめて、イントネーションと呼ぶこともあります。

 

わたしたちはふだん会話をするときに、思いを的確に伝えるため、意味に合わせて音を高くしたり強く出したりしています。

話すスピードを早くしたり、逆に遅くしたりすることもあります。

 

無意識に、また自然に行っているこれらの音の変化を、朗読の音声表現の中で意図的に再現しなくてはなりません。

同じ文章であっても、登場人物の心情や心理状態によってイントネーションは微妙に変わってきます。

ですから、読み手の技量が大きく問われる技術なのです。

 

様々な矢印

 

適切なイントネーションを使えるようになるには、まずは文章の意味を正しく読み取ることが大切です。

そしてもっとも自然な音の上がり下がりを見つけ出す必要があります。

適切なインプットとアウトプット。

この2つが同時にできて始めて、「伝わる」表現が可能になるのです。

 

上達のヒントは、日常会話にあります。

どのように思いや情報を伝え合っているのか、日頃から会話を注意深く聞いておきましょう。

 

カフェでお喋り

 

また、プロのイントネーションをそのままなぞるように真似してみたり、同じ作品を何度も読み込んで、もっとも自然なイントネーションを探ってみたりすることも良いトレーニングになります。

ぜひ時間をかけて取り組んでみてください。