今回は音の高低に関する読みグセをご紹介しましょう。

 

朗読の際、理想的なイントネーションとは別に、自分なりの「節」をつけて読む人は多いものです。

読み始めの音の高さがあって、そこから文末に至るまでの間に、音を高くしたり低くしたりと、誰もが無意識にまたは意図的に音を変化させています。

この音の変化には読みグセがよく現れているのです。

まずは一文の中の音の変化に注目してみましょう。

理想的な読みは、水がより低い方へと流れていくように、自然に音を下げながら読んでいく読み方です。

 

女性アナウンサー

 

お手本として、アナウンサーのニュース原稿の読み方を挙げておきます。

聞いてみるとよくわかりますが、読み始めを頂点として放物線を描くように徐々に音が下がっていきます。

ところが、音の高低に自己流のパターンを作っているケースをよく見かけます。

一生懸命読もうとするあまり、文章の意味に関わらずいつも同じような音の上がり下がりになってしまうケースです。

小学生が国語の教科書を音読しているときにも、この光景はよく見られます。

 

また、感情を込めすぎて必要以上に抑揚がついてしまうケースもしばしば見受けます。

不自然な高低は独りよがりな印象を与えます。

大げさな読みが場を盛り上げることもあり、その意味でケースバイケースではありますが、まずはオーソドックスな語りを身に付けましょう。

 

ガタガタの矢印

 

またこれとは反対に、音の高低の幅が少ない人もいます。

読み始めの高さから音があまり下がらずに、そのまま最後まで読んでしまうパターンです。

 

音が下がらないと、読みの変化が乏しく単調な語りになりがちです。

聞いていても、言葉が素通りして流れてしまいます。

このケースの場合、「音を下げる」意識をもって読むことが大切です。

 

また、高低の幅が少ない人は、読み始めの音がいつも同じだったりテンポにも変化が少なかったりします。

文章を意味のまとまりでとらえ、文末に向かって文節ごとに階段を下りるように読んでみるとよいでしょう。