女性の口元

朗読を学び始めると、すぐに自分の滑舌についての悩みが出てくるものです。

日常会話程度であれば、滑舌の多少の甘さは表情や仕草などでカバーできますが、朗読ではそうはいきません。

やはり聞き手にとって聞き取りやすい音づくりを目指すべきです。

 

某バラエティ番組でも「滑舌悪い芸人」という特集などもされていて、「滑舌」が良い悪いという視点も高まっていると感じます。

 

「ダ行」「サ行」「ラ行」などは苦手な人も多いことでしょう。

他に、母音が消えてしまう人もいますし、長音が短いために無意識のうちに聞き手に幼い印象を与えている人もいます。

まずは自分の苦手な音を知ることが大切です。

 

ひらがなの表

 

「ワ」の音を例に取ってみましょう。

意外に感じられるかもしれませんが、「ワ」の音を「ゥワ」と発する人は少なくありません。

これは口の開きが間に合わないために起こります。

ですから、「w」から「a」のポジションへの口の開きを素早く行えばよいのです。

そのために口周りの筋肉を鍛えてやることが重要になるというわけです。

 

滑舌はちょっとした意識とトレーニングで改善できるケースがほとんどです。

特にトレーニングが大切で、プロほど毎日の滑舌トレーニングを欠かしません。

音にもよりますが、多くの場合、舌や口周りの「筋肉」を鍛えるトレーニングを行うことで改善を目指します。

 

スーツ姿の女性の口元

 

舌や口周りの筋肉は、腕や脚など他の筋肉と同様に使えば使うほど鍛えられます。

50音表や歌舞伎の「外郎売」の台本などを活用して、できるかぎり鍛えるようにしましょう。

 

【参考】「外郎売(ういろううり)」

拙者親方と申すは、お立ち会いの中に、
御存知のお方も御座りましょうが、
御江戸を発って二十里上方(にじゅうりかみがた)、
相州小田原一色町(そうしゅうおだわらいっしきまち)をお過ぎなされて、
青物町(あおものちょう)を登りへおいでなさるれば、
欄干橋虎屋藤衛門(らんかんばしとらやとうえもん)、
只今は剃髪致して、円斎(えんさい)となのりまする。

(後略)

 

また、トレーニングの前にはストレッチも有効です。

舌を思い切り突き出すように伸ばしてみましょう。

簡単に見えて、意外ときついものです。

舌で口の中をなぞるようにさわってみるなど、他にもさまざまな方法があります。

苦手克服を目指してがんばってくださいね。